性犯罪弁護サイト｜性犯罪事件に強い元検事弁護士

息子が性犯罪などで逮捕されたら

突然の逮捕連絡を受けて

　息子が逮捕されたという連絡ほど，親にとって衝撃的な連絡はありません。その瞬間，どうしてなのか，何があったのかという思いが頭を駆け巡ります。息子が手錠をされ，警察署に連行され，鉄格子の牢につながれている姿を想像し，胸が張り裂けるような思いに沈みます。会いたい，しかし，警察は会えないという，着替えはどうしているのか，職場でも事実を把握しているだろうか，テレビなどで報道されるのだろうか。
　次々と絶望は広がっていきます。

親思う心にまさる親心

　息子と同居している場合はもちろん，別居して離れて暮らしている場合であっても，息子は毎日しっかりと，地道に生活し，食事もきちんととって，仕事も頑張り，健康で楽しく暮らしている生活していることを親はいつも願っています。

　子供のころからすべての愛情をこめて育ててきたので道を踏み間違えることはないと信じています。一方で，心の片隅では不安が何となく漂っていて，息子の幸せが突如反転することがないだろうかと心配するというのが親です。そして，息子が逮捕されたという連絡は，その不安や心配が現実のものとなった瞬間なのです。

　「親思う心にまさる親心，今日のおとずれなんと聞くらん」と詠ったのは，安政の大獄で刑死する前の吉田松陰でしたが，親の子を思う心というのは，子には想像もできないほど深淵で，かつ，切ないものなのです。

親が逮捕されてしまった息子のためにできること

　地方に住んでいるために息子が留置されている警察署に直ぐに飛んでいくことができない。時間と費用をかけて警察署に行っても息子に会うことすらできない，被害者とされる女性に直接謝罪もできない，息子に対する厳しい，ときには乱暴な言葉遣いによる取調べが毎日なされていてもこれを守ることもできない，そういう親御さんのため，私たち刑事弁護士は息子さんのために全力で活動します。

　とにかく，まずは一体何があったのか，冤罪ではないのか，息子さんの健康状態はどうなのか，不適切な取調べが行われていないかなどを確認するために，弁護士は警察署に急行して情報収集とアドバイスにあたります。収集した情報は親御さんに報告し，今後の見通しとやるべきことをご説明します。この今後の見通しを適切に立てることができるかで息子さんの運命が劇的に変わってしまうこともあります。刑事事件の経験が少ない弁護士の中には適切な見通しを立てられない先生も残念ながらおります。その弁護士が若いかベテランかではなく，刑事事件を山ほどやっているかどうか，チームで協議できる体制が整っているかどうかが重要なのです。

　当事務所では，親御さんのご要望を受けて「接見先行」という活動を行っています。弁護人として正式に契約する前に，電話一本で即座に息子さんに会いに行きます。この場合の接見日当は，警察署が遠方かどうかによりますが，5万円から10万円の間で承ることが多いので，ぜひまずは無料相談のお電話をください。